公益財団法人とくしま産業振興機構が発行する企業情報誌『とくしま』(2026年7月号 No.516)の「Interview とくしま起業人」コーナーに、当協会(一般社団法人 日本スパイダー協会)代表理事・五島 満のインタビュー記事が掲載されました。本記事では、4輪多関節型作業機械「スパイダー」の普及、安全運用体制の構築、建設・防災分野での社会実装に向けた当協会の取り組みが紹介されています。
特殊作業機械「スパイダー」の社会実装を通じて、建設・防災分野の新たな可能性を拓く
当協会は、スイス・メンツィムック社が製造する4輪多関節型作業機械「スパイダー」の普及と、安全な運用のための体制構築を目指し、2025年(令和7年)4月1日に発足いたしました。
■ 起業(発足)の経緯:難工事の経験から生まれた「普及への想い」
約10年前、鹿児島県での太陽光発電工事(丘陵地での杭打ち作業)において、国内で先駆的にスパイダーが投入されました。高度な操縦技術を要する1年半の難工事を無事に完了したことで、その高い生産性と価値を確信しました。「この経験と技能を広く社会に知らせ、普及させたい」という思いから、約3年前に自社(成島建設)へスパイダーを導入し、のちに本協会の設立へとつながりました。
■ 主な事業内容(4つの柱)
当協会では、スパイダーの社会実装に向けて以下の4つの取り組みを軸に活動しています。
- 普及・啓発活動:スパイダーの特徴を広く周知する。
- 調査・研究活動:平時の現場活用や、災害復旧への活用策を研究する。
- 教育・人材育成:操縦訓練や見学会、講演会を通じたオペレーターの育成。
- 外部・関係機関連携:官公庁や防災関係機関との交流・ネットワーク構築。
■ これまでの主な成果と活動実績
- 世界初・公認訓練機関への認定と人材育成 2025年(令和7年)5月に世界初の教習訓練機関として認定を受け、初年度だけで15名の認定オペレーターを育成しました。
- 被災地での実働と災害協定の締結 石川県・奥能登の災害復旧現場では、道路崩壊や倒木処理にスパイダーが投入され、急斜面における高い作業性が実証されました。この実績を踏まえ、2026年3月には国土交通省北陸地方整備局と「災害協定」を締結しました。さらに同年4月には、地元美波町と「防災教育に関する協定」を締結し、地域防災体制の強化に向けた取り組みを進めています。
■ 代表・五島 満からのメッセージ:一歩を踏み出す「エネルギー」を力に
「国内の油圧ショベル普及台数約45.5万台に対し、スパイダーはまだわずか20台ほどに留まっています。導入経費や操作技術といった課題はありますが、私たちは『良いものを社会に浸透させたい』という強い思いを持っています。多くの関係者の皆様からのご支援を力に変え、これからも日本の建設機械の常識を変える挑戦を続けてまいります。」
本掲載を通じて、スパイダーの有用性と当協会の取り組みをより多くの方に知っていただくとともに、建設・防災分野における社会実装を一層推進してまいります。
